交通事故が発生しやすくなる条件にはいくつかの種類がありますが、その中の1つが「天候」による違いです。
具体的には、晴れている時と、雨が降っている時では交通事故の死亡率に大きな違いがあることが統計からわかっています。
雨の日は
自動車事故の発生率が、
晴れの日の約5倍にアップするそうです。
特に舗装された道路は、雨によって、表面の汚れや埃が浮き上がって、路面に油を巻いたような状態になります。
スリップ事故が雨の日に多いのも、こうした理由からだそうです。
では、具体的に雨が振ることと事故が増えることの関係について紹介します。
まず一つ目のポイントとなるのが、
視界不良です。
強い雨が降っている状態では、フロントガラスが雨露や曇りなどを生じ、視界不良に陥る可能性が高くなります。
こうなると、晴天時であれば見えたはずの歩行者や二輪車などを視認することが出来ず、
事故を起こしてしまう可能性が高くなります。
この自体を防ぐためには、雨が降り始めたらすぐにワイパーを起動させ、視界を確保するようにする必要があります。
また、雨の勢いが強く先が見通せない状態になっている時には一旦停車し、経過を観察することも検討すると良いでしょう。

雨が降ったから急いで帰らなければならない、ということでスピードを上げるのが最も危険な選択となります。
もう一つ雨の時に問題となるのが、路面の状態です。
実際に車を運転している人には当然の認識ですが、車というのはブレーキを踏んだ瞬間に停車するものではありません。
タイヤと路面との摩擦を利用して停車を行っているため、制動にはある程度の距離が必要となります。
路面が乾燥している時に比べて、雨によって濡れている時には摩擦が小さくなり、停車までの距離が長くなります。
路面が濡れている際にはより
普段より早目にブレーキを踏むことや、
スピードを落として運転することが安全に繋がります。
スリップ事故は
スピードの出し過ぎも原因なので、
雨の日はことさら
減速して走るようにしましょう。